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2018年 01月の記事 (4)

SHA 2018/01/31 16:03

ネロと宝具ネタ 招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)ってどんな劇場?

●ネロと宝具ネタ 「招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)」ってどんな劇場?





Fateシリーズにおけるネロちゃんの宝具は「招き蕩う黄金劇場(アエストゥス・ドムス・アウレア)」
これは、生前のネロちゃんが自ら設計し、ローマに建設した建築物「ドムス・アウレア」を魔力によって再現したもの。
ラテン語で「ドムス」は「家屋・宮殿」、「アウレア」は「太陽」を指すが…Fateでは「黄金劇場」となっている…まあ、細けぇことはいいんだよ!
FGOでは「童女謳う華の帝政(ラウス・セント・クラウディウス)」の名義で登場。
今回はそんな「黄金劇場」の歴史などを紹介するよ。


▶造られた年(西暦64年~68)
この劇場は、ネロちゃんが皇帝だった西暦64年に建造が開始され、68年に完成。
場所は古代ローマの中心部…現在のイタリアのローマ市にある「オッピオの丘」
この丘には他にもローマ帝国の領土を史上最大にした皇帝トラヤヌスの「トラヤヌス浴場」も存在している。


▶当時の黄金宮殿
当時のドムス・アウレアは「馬鹿でかい宮殿が1つある」というよりは…「馬鹿でかい宮殿の他に色々施設があった」というものだそうだよ。
庭園やプールに噴水、パーティー用の部屋もあったりしたから…
フランスのヴェルサイユ宮殿に近い感じだったのかもね。
さらに!ブドウ園や牧草地、並木道まであったらしいぞー!
宮殿って言うレベルじゃねーぞ!
そして!その全体的な大きさは、約300~100エーカー!
およそ東京ドーム20個分!って言われてもワカンネー!
客室は300室!
庭には全長30メートルの超巨大ネロ像があるのだー!

天井が開閉式で、しかも太陽の光が注いだり、バラが降ってきたりするドームもあるぞ!なんか奴○を使った仕掛けらしいよ!


▶現在
現在のドムス・アウレアは結構崩れちゃってるみたいで…
修復したり、閉鎖されたりすることもあったよ。
だけど!2018年現在では、修復中の宮殿を観光したり、
当時のドムス・アウレアを再現した映像やVRでの体験も出来ちゃうみたいだよ!
つまりVR映像でネロちゃんの宝具を体験出来ちゃうんだよ!
「VRマシュ」ならぬ、「VR黄金劇場」だね!





何も言わず買ってくれェい!

[


](http://stylish1history.b.dlsite.net/archives/71445132.html "何も言わず買ってくれェい!")


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SHA 2018/01/29 12:10

ギャラハッド(ガラハッド)の所持品

●ギャラハッド(ガラハッド)の所持品 円卓の騎士であり、聖杯探索に成功した1人として有名なギャラハッド君。
今回は、彼の所持品を紹介します。




▶白い盾



白色の盾で、「アリマタヤのヨセフ」の血で描かれた大きく赤い血の十字架が存在する(どんなデザインなのかは分からんッッ)



ギャラハッドはこの盾を、聖杯探索中に修道院で手に入れるのだが…「持つ者に災いをもたらす」という呪いがあった。



その証拠に、ギャラハッドの前にその白い盾を手にした男は「謎の白い騎士」にぶっ倒されている。



だが、ギャラハッドは偉大な騎士なので…白い騎士にも盾にも認められることが出来た。



まあ、この「盾」の獲得までの話も、色んな展開が
存在しているけどね…。




▶選定の剣



ある時、川のほとりに流れ着いた「石に刺さった剣」



元々は精霊の剣だったけど、アーサー王の元部下「ベイリン卿」が手に入れる。



だが、その剣には「自分の最も愛するものを殺害する」という呪いがあって…なんやかんやでベイリンは弟と戦うことになり、兄弟共に亡くなってしまう。



そんでその剣がファンタジー的な力で川のほとりに流れ着き、
ギャラハッド達の前に姿を現したのだ。



剣には「最も優れた騎士だけがこの剣を抜ける」と
銘文されており、ギャラハッドは強キャラ設定なので見事この剣を抜くことに成功する。








▶聖槍



ギャラハッドのひいお爺ちゃんであるぺラム王を、傷つけた槍。



キリストを処刑する時に使用した「ロンギヌスの槍」なんだ
そうな…作品によっては名前がついてないやつもあるよ。



ぺラム王とベイリン卿が対立した時に、ベイリンがこの槍を使用…



ぺラム王は自然回復しない傷を負い、城も崩れる。



その後、聖槍が「どこにいって、どうやってギャラハッドが
入手する」のかは…ちょっと資料不足で分からなかったんだけど…



確か、ぺラム王の城(聖杯城、カーボネック城)にギャラハッドたちが着いた時に…「ファンタジー的な力で聖槍が聖杯とセットで現れた」…だったかな?



ともかく、その聖槍は「傷を癒す力」もあったので…ギャラハッドはぺラム王に槍を当てて「自然回復しない傷」を癒したよ。



そしてぺラム王を回復させ、聖杯も入手した後…ギャラハッドは
最期に昇天するので…「聖槍も一緒に持って昇天した」っぽいね。



ちなみに、パーシヴァルを主人公とする作品では…
このギャラハッドの役目をパーシヴァルが行っているよ。








▶ソロモン王の船・ダビデの剣



「ソロモン王の船」は聖杯探索用の船で…
「ダビデの剣」はその船の中に入っていた剣。



ソロモンが古代イスラエル王国の王様で、ダビデは彼のお父さん…
2人ともFGOに登場してたね。



一応、2つともぺラム王の持ち物らしいよ…聖槍といい船といい
一体どんなルートで手に入れたんや!?



…これらのアイテムはパーシヴァルの姉「ディンドラン」の
情報提供によって、入手する…という流れになっているよ。



特定のキャラに話しかけないとゲットできないアイテム…
ゲームあるあるですね、わかります。



まあ、これも作品によってディンドラン自体が登場しなかったり、船にも剣にも名前が無いパターンもあるんだけどね。








▶聖杯



ギャラハッドたちが手に入れた聖遺物…アーサー王伝説においては「何でも願いが叶う」とかそういう設定はない。



「キリストが処刑される前夜に使った杯」…
または「キリストの血を受けた杯」なんだそうな…。



聖杯を探す理由は「ぺラム王の傷・国土を癒すため」や
「騎士、キリスト教な名誉・加護的なものを受けるため」や「何かマーリンが言ったから」など…これも作品によって異なるよ。



聖杯を探しに行ったのは円卓の騎士全員…ただし、モードレッドなど一部の騎士は登場しないよ。
『アーサー王の死』などの作品では、最終的に聖杯探索に
成功するのはギャラハッド、パーシヴァル、ボールスの3人。



ランスロットは不倫してるからダメで、ガウェインも…
何かダメだったんだよね…。



「聖杯を獲得できる条件」は高潔な騎士である事で…まあ、簡単に言えば「童貞限定」みたいなので…多分、ガウェインは
童貞じゃなかったんだね。



そんなわけで、最終的に聖杯探索に成功するギャラハッド、
パーシヴァル、ボールスは童貞になるね…別に深い意味はないよ。



「聖杯を獲得する場所」は基本的に「ぺラム王の城、聖杯城」だけど…船の中に置いてある作品もある。



「聖杯を獲得した後」は聖杯を守る王になったり、
探索自体に失敗していたりと…色々ある。



ギャラハッドが登場する作品では…
「聖杯獲得後サラスという島に立ち寄る」⇒「アリマタヤのヨセフと出会う」⇒「ギャラハッド昇天」という流れになっているよ。



聖杯そのものはギャラハッドが昇天した時に、
一緒に持って行っちゃったみたいだよ…置いてけや!



その後、共に旅をしたパーシヴァルは隠居する事を決め…
ボールスだけがアーサー王の元に帰還したのであった…。

…また、アーサー王文学初期の作品では「聖杯を獲得する騎士」はパーシヴァルであることが多い。
ガウェイン獲得しちゃっている作品もあるゾ!
つまり「ギャラハッドが登場し、聖杯に関わってくる」のは、後になってから…ということになる。
つまり、ギャラハッドは後付け設定なんだよ!(偏見)
まあ…アレですよ…「後付けじゃね?」とか言われても面白ければいいんですよ。




















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SHA 2018/01/10 03:25

【FGO】葛飾北斎の台詞の元ネタ

●葛飾北斎の台詞の元ネタ






FGOの「葛飾北斎の台詞の元ネタ…であろう絵や事柄」を紹介してみます。

▶「ジル・ド・レェ」所持



「出目金面のひょうげた男がいるだろう?
じるどれえ、とかいう。
あれが『ぉお素晴らしい、神絵師ならぬ邪神絵師ですとおお!』



とか絶叫して供物を持参するってから丁重に断った。



それでおんおん泣きやがるんでなだめて額に落書きと、
さいん?をしといた。
雅号は『紫色雁高(ししきがんこう)』でな。」




北斎は春画を書くときに「鉄棒ぬらぬら」、「紫色雁高」
などの名義を使っていたので…元ネタはそれだね。



ちなみに「紫色雁高」というのは「男性器が立派な事」の隠語らしく…「雁高」は、男性器の上部分の高さの事を言うそうな。


―――――――――


▶「酒呑童子」所持時

「ひっく……ふぅ。ごめんよ、ちょいと呑んできた。
大江山の鬼もナァ、かるであじゃ可愛いらしーくなるモンだナァ。
中身の方は……ま、確かにバケモンだったが。
はは……ぐすっ……ああ、湿っぽくて悪ぃな。
切禿きりかむろの女童めのわらべは、
まだ素面シラフじゃ見れねぇや……。」






ここで言っている「切禿の女童」は、
おそらく北斎の四女「お猶」のことじゃないかなぁ?



北斎やお栄(応為)を題材にした漫画『百日紅』では、切禿の童女だし…盲目でお栄との感動するエピソードもあるらしいし…。



漫画も映画も見てないから、ちょっと分かんないけど…ニコニコ動画にも「お猶の事じゃね?」っていうコメントがあったし…たぶんですが…。


―――――――――


▶「牛若丸」所持時

「ま、ますたあ殿? 随分と傾かぶいた……
というかすっぽんぽんの若武者がいたが、ありゃあ九郎義経かい?
そりゃ壇ノ浦もちらとはやったが、
それより九郎の叔父の鎮西八郎だったらおれぁ何べんも描いたのさ。
滝沢馬琴の読本、『椿説弓張月』の挿絵でな。
そうか……八郎もあんな感じで描き直すか……。」






鎮西八郎というのは、平安時代の武将「源為朝」。
源義経や頼朝の叔父だね。



北斎は、滝沢(曲亭)馬琴の小説『椿説弓張月』で、
挿絵として源為朝の絵を描いているので…それが元ネタだね。



この本はメッチャ売れたので、北斎は「本のおまけだろww」な
扱いでしかなかった「挿絵」の評価を格段に引き上げた人物と言われている。



今でも、本にカワイイ女の子の絵があると売れたりするもんね。



―――――――――


▶「アビゲイル」所持時

「ほほー、『ふぉおりなあ』てのは一人じゃねえのか。
黄金の髪ぐしの南蛮娘、あびげいる……
おどおどしたりしゃちこばったりと忙しいなァ。
あ? そう言わず漫画でも描いておやりって?
……面倒だが、ますたあ殿がそう言うなら仕方ねェ。
けど、南蛮人相手には一文だってまからねェよ?」






これは「北斎とシーボルトの絵をめぐるトラブル」が
元ネタだろうね。



1826年…オランダの長崎商館長が江戸に向かった時、北斎に「日本人男女の一生を描いた絵」2巻を150金で依頼したよ。



そして随行の「医師シーボルト」も同じ2巻を150金で依頼。



依頼の品を完成させた北斎は、商館長から150金を受け取るが…



シーボルトは「僕は安月給だから半額にしてよ」と北斎に交渉。



それに北斎は「そういうのは先に言いなよ。半額だと、また出来が変わるんだから。」とちょっと怒る。



続けて「じゃあ、1巻だけ買うから。いくらで売ってくれる?」
とシーボルト…



シーボルトの発言に怒った北斎は、2巻とも持って帰っちゃうよ。



これを知った北斎の妻は…「生活が苦しいんだから、安い値段でも売らないと!」と北斎パパを注意したよ。



これに対し北斎は「苦しいのは分かってるが、南蛮人に“日本人は人を見て値段を変える”と思われるのは嫌なんだよ」と答えたそうな。



後日、商館長がこれを聞いて「うちのシーボルトがすいません」ってな感じで追加の150金を払い、2巻を受け取ったよ。



―――――――――


▶「呂布奉先」所持時

「呂布という唐人……あのあたらデカい武将だ。



あれにな、おれが筆を執った関羽の事を尋ねてはみたが、どうだ。



話がまっったく分からねえ!」


「筆を執った関羽」は、北斎の娘「葛飾応為」ちゃんが描いた
『関羽割臂図』のことだろうね。



『三国志演義』における「腕に毒矢を受けた関羽を、
名医・華陀が小刀で骨に付いた毒を削り取って治療する場面」を描いたものだよ。



演義的にも、史実的にも呂布はこの時点ではもう亡くなってるから…「どうこの絵?」って聞いても反応に困ると思うけど…。


―――――――――


▶「玉藻の前」所持時

「いーや、あれは天女様だ。
間違えるなんて失礼だ。
確かにとと様はダキニ天も殷いんの妲己だっきも描いてたが、
どうせ唐国の図版の引き写しだろう?
それもまた画工の空想だ。
かるであは読本より奇なりさァ……!」






このセリフの元ネタは、北斎が描いた妲己のことだね。



スケッチ画集『北斎漫画』で古代中国の「妲己」を描いているよ。



この画集における妲己は「九尾の狐が化けた姿」
として描かれていね。



この表現は「日本において妲己が玉藻の前伝説と結び付けられた」からだね。



伝説を簡単に説明すると…



中国の悪女「妲己」は実は狐の化け物で、インド行ったり、
また中国行ったりして、最終的に日本に来た…という流れだよ。



他にも『三国妖狐伝 第一斑足王ごてんのだん』では、
玉藻前の前身である天竺(インド)の「華陽夫人」が、
九尾の狐の正体を現して逃走する図…が描かれているよ。












ドイツ軍は読本より奇なりさァ……!







―――――――――





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SHA 2018/01/01 21:12

【怪物の母】ラヴィニア・ウェイトリー


●ラヴィニア・ウェイトリー



ラヴィニア・ウェイトリーは『ダンウィッチの怪』に登場するキャラクター。






『ダンウィッチの怪(The Dunwich Horror)』とは、アメリカの小説家H.P.ラヴクラフト」が1928年に発表したホラー小説。






それでは、その内容を簡単に紹介するよ。



お話は、文庫本の『怪奇小説傑作集3 英米編Ⅲ』っていう本を参考にしたよ。






内容は一部を省略、改変しているから注意してね♥


▬▬▬▬▬▬ஜ۩۞۩ஜ▬▬▬▬▬▬


物語の舞台は、1910年代のアメリカ、マサチューセッツ州北部にあるクソさみしい村「ダンウィッチ(ダニッチ)」。



そこに住む「ウェイトリー家」は、村の中でも「変わった家」として知られていた。



1913年、その家で「ウィルバー・ウェイトリー」が生まれる。



母親は「ラヴィニア・ウェイトリー」という、体に障害のあるアルビノの女性。



母親と違い息子のウェイトリーは色黒であったが、
「この子は今に凄い事をやるわ」とラヴィニアは自慢しており、
彼女の父親「ウェイトリー老人」も似たような反応であった。



だが、ウェイトリーの父親が誰なのかは分からない…


まあ、何やかんやありまして…ウィルバーは10歳になり、あごひげが生えたりして、体格も声も性格も大人のように成長するよ。



そして、ウェイトリーの家の大規模な改築が終わったころ…

ウェイトリー老人が危篤状態になり、ホートン医師を呼ぶよ。



ウェイトリー老人は苦しみながら、孫への遺言を残した…




「もっと広くしろよ、ウィルバー、おめえも大きくなるし、
あいつのほうはもっと大きくなる――ヨグ=ソトホースのほうに
むいた門を開け放つとともに、例の書物の、省略なしの完全な版の751ページにある長い祈りを唱えるだ…」



老人は言葉もとぎれて、あえぐような息になり、鳥たちは騒ぎ、
ラヴィニアは悲鳴を上げた。



そんな状態が1時間以上続いた後、
ウェイトリー老人は息を引き取った。

…一方、彼の孫であるウィルバーはさらに成長…身長は2mになり、かなりの学問を学んでいた。



そして、彼は母親であるラヴィニアを軽蔑するようになり、
ラヴィニア自身も「あの子が一体、何を考えているか分からない」と泣いていた。



その後、ラヴィニアは行方不明になるのである…




1927年の夏、ウィルバーはミスカトニック大学へ
ある本を閲覧するため、出かけた。




その本とは、アラブ人アブドゥル・アルハザードが書いた
『死霊秘法(ネクロノミコン)』のラテン語版であった。



ウィルバーは、その本の英語版を祖父から譲り受けていたが、
省略のある不完全なものだった。



彼は2つの本を照らし合わせ、自分の持っている英語版の
751ページに該当する文章を探し出そうとした。



そこへ、この大学の「ヘンリー・アーミテッジ図書館長」が現れ、ウィルバーに色々な質問をした。



・アーミテッジ「なにしてんの?」



・ウィルバー「自分はヨグ=ソトホースという恐るべき名を中に詠みこんだ呪文を探している…!」



「何だコイツ」と思いながらアーミデッジは、
ウィルバーの読んでいたページをうしろから覗き込んだ。



そこには次のような言葉が記されていた――




「この地上に存在しているのは人間と生物だけではない。
旧支配者は今もなお存在している。」



「ヨグ=ソトホースはかかる存在に至る門を知っている。
ヨグ=ソトホースはその門であり、鍵であり、保護者である。」



「人は旧支配者の風貌を知る事は出来ない…だが、旧支配者が
人間に生ませた交種の姿をよすがにして、その姿を想像する事は
出来るであろう…。」

というような内容を読んだアーミテッジ博士は
SAN値がピンチになり、ウィルバーに対して恐怖を感じた。



そして、ウィルバーは「この本待ち帰らせて♥」と博士に頼んだが、嫌な予感がしたアーミテッジ博士に「拒絶の顔」をされた。



ウィルバーは図書館から出て行ったが、
「彼が何かをしでかすのでは?」という
アーミテッジの不安は募るばかりであった…




その後、ウィルバーは別の大学で「ネクロノミコン」を
借りようとしたが、アーミテッジが「その本は借しちゃダメ」
という警告をあらゆる図書館にしていた為、
借りる事が出来なかった。






8月上旬、午前3時…事件は起きる。



アーミテッジ博士のいるミスカトニック大学で、
番犬の狂ったような声と別の「何か」の声が聞こえた。



その声を聞いた博士や近くの市民達は目を覚ました。



アーミテッジ博士は図書館の警報機が鳴っているのと、
窓が1つ開いている事から、「誰か」が侵入したことに気付いた。



彼は、かねてから自分の「ウィルバーへの不安と推測」を
打ち明けていた「ライス教授」と「モーガン博士」と共に、
図書館に入った。






そこで3人を待ち受けていたものとは!?



まあ、ネクロノミコンを盗もうとして、
犬に襲われたウィルバーなんですけどね。



ただし!彼は人間の姿をしていなかった!






「悪臭を放ち、胸はワニの鱗のようで、腰から下は黒い毛が生えていて、緑っぽい触手が20本ほど生え、一部は人間であった…」




やがてその怪物は息絶え、図書館は悪臭で充満したのである…










9月9日、遂に恐るべき怪物がダンウィッチの村で暴れ出した。



その日の正午までに村の多くの男性が、
「破壊されたウェイトリー家の跡」、「巨大な足跡」、
「無残な姿になった家畜の牛」、「野原や道端の植物が踏み荒らされていた跡」、などを調べ歩いた。



さらにその日の夜も怪物が暴れ、村人たちは怯えて切っていた。



一方アーミテッジ博士は、ウィルバーの手記を手に入れ、
その内容を解読していた。



手記には「あの連中をはっきりと目に見える姿にするには、
人間の血がいる。2階のやつも、あの連中にふさわしい姿に
なりそうだ。イブン・グハジの粉をかければ、
俺にも少しはあいつの姿が見える。」



と書かれており、博士はSAN値ピンチになりながらも、手記の解読を続けた。



金曜日の朝なると、アーミテッジ博士は
「怪物を何とかせねば…!」と思い、ライス、モーガンの3人で
ダンウィッチの村へ向かう。



そして村人たちから、怪物の破壊行為が激しくなっていることを
知らされる…





それを受けてアーミテッジ博士は「皆で怪物を倒すんや!
ウィルバーの日記の呪文を見つけたから、これで退治するんや!」と村人に訴え、彼らと共に怪物を追った。



途中、村人たちは怖気づくが、
博士たち3人は怪物を追って丘を登り…残った村人たちは、
望遠鏡を使って博士たちが怪物を追うのを確認していた。



望遠鏡からは「おぞましい怪物の造形」と
「3人の学者が呪文を唱えている」のが見えていた…そして
「人のものとは思えない超低音質の恐ろしい声」が聞こえ始めた。






「イグナイリ…イグナイイー…トゥフルスクーングハ…
ヨグソトホース…」



「エ・イ・イア・イア・ヤハアーエ・ヤヤヤアアア…
助けてくれ!助けてくれ!…チチ・チチ・チチ――父上!父上!
ヨグ=ソトホース!……」




やがて、その声は聞こえなくなり……
3人の学者が丘から降りてきた。



そしてアーミテッジ博士は村人たちに
「怪物は永久に姿を消しましたぞ」と話し始め…
全ての真相を語った。



・アーミテッジ博士「あの怪物はウィルバーの双子の弟だったんだよ、うん。こっそり育てていたみたいだけど、大きくなり過ぎちゃったみたい。そんで状況から考えて、ウィルバーとこの弟の父親はヨグ=ソトホースっていうヤツらしいね。まあ、でも俺らが退治したからもう安心だよ!」





**おわり



**









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