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2019年 03月の記事 (12)

片倉九時 2019/03/28 18:52

私の少年 第28話 感想

 やっとましゅとさとこがお互いを普通の人として見れるようになってからの第一話。ここでまたどっちかにブレーキがかかったらまたかよーって思う所だけれど、さとこのほうが自分を見ることができた。よかったー。ましゅみたいに一途なのもいいけれど、周りも大事だよねって話。
 にしても、欲しい物で「背がほしいです」ってすごい殺し文句だよね。ずっとこの場面リフレインするわこれ。
 あなたと同じ立場になりたい。あなたと同じ世界を見てみたい。いろんなものがギュッと詰まった言葉。いいですねー。
 「次は聡子さんから連絡ください」と言えるようになったましゅもいいね。今までだったら言えないけれど、今の関係になったから言える言葉。
 突っ走りすぎなましゅを聡子が手綱を締めた回でした。
 とりあえず差し迫った問題はなくなって平穏が来そうな感じだ。勿論年の差と父親との確執はなくなったわけじゃないけれど。
 楽しかった。

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片倉九時 2019/03/19 18:45

赤ちゃんと僕 を読み返した感想。 不条理を受け入れろ。

 買っちゃったー。なんか読み返したくなっちゃって全巻買っちゃったー。
 感想としては「不条理を受け入れる」事が大事なんだと思った。
 自分の思うとおりにいかない。その事実から目をそらしたら前に進めない。穴にはまってしまう事だ。
 子供は親を選べない。母親が死んだ。赤ちゃんの弟が言う事を聞かない。家が貧乏だ。親が離婚した。相手が自分を好きじゃない。自分ではどうにもできないことを受け入れることが大事だ。
 それを示したのがゴンちゃんだ。
 彼が好きになった槍溝さんは拓也が好きだった。その事実を受け入れた彼はそれを踏まえても拓也との関係は変わらなかった。彼は言う、
 「本当の気持ちなんてな、当人しかわからねーんだからこっちはそれを分かるために少しでも相手の気持ちに近づいて考えてみることしかできねーんだよ」
 「見て見ぬふりじゃなくて、いつも通りの生活してるだけだって」
 横溝さんが自分ではなく拓也が好きだった。でもそれとこれとは関係なく拓也とは友達だ。その区別ができるかできないかが問題なのだ。
 げんに赤僕では悲しい話が多いように思える。それはゴンのように不条理を受け入れられない人たちの物語が多いからだと思う。

 もう一つ思ったのは長期連載になると成長しずらいのでは?という事だ。例えばこれから実が成長して拓也と口喧嘩できるようにはできないのではないか。よつばとでよつばが今の年齢のまま物語が進むように。成長はすれど体格や言語野が発達することはできないのだ。
 強引に成長させようとするならば、ワンピやナルトのように数年飛ばすしかない。最近の漫画で言えば私の少年がいい例だろう。もし私の少年でましゅの少年時代を長引かせたら中学生にできなかったかもしれない。早めに中学生にしたのは英断だと思う。

 それにしても読んだのが10年以上ぶりかもしれないがほんと懐かしい気持ちだった。久しぶりに友達にあった気分だ。

 

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片倉九時 2019/03/16 11:48

WEB版 理想のヒモ生活が更新されたぞー! 第三章2【足踏みの時間】

理想のヒモ生活 第三章2【足踏みの時間】
 俺この作品のこういう世界の描写がしっかり描かれているのが好きなんだよね。
 今回でいうと雨季での井戸事情やこの世界における魔法使い事情。
 丁寧に書かれているからこそ世界が深まっていく。たまらんですな。
 WEB版ではまだ善治郎は魔法を使えない状態か。でもララ侯爵とは会う予定だ。書籍版ではフレア殿下の国に旅立ってしまったからララ侯爵は少ししか出番がなかったんだよね。WEB版ではきっと温めていたであろうララ侯爵エピソードが楽しめるんだろうなととても期待している。

 勿論書籍版も楽しみだ。

 おおおおおおおおおおお!今ヒーロー文庫のホームページ見てみたらヒモ生活の新刊が出るぞおおお!!これは楽しみだ!

理想のヒモ生活12

 未来に楽しみがある生活っていいもんだね。
  

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片倉九時 2019/03/16 11:39

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片倉九時 2019/03/15 11:58

阿・吽 五十五話と五十四話の感想

 


 今回に際しては100年の歴史が空よりも高く海よりも深い空海が東大寺をたやすく呑み込んでしい、南都仏僧の計画通りにはいかなかったという事だろう。
 
 個人的に前の最澄の話をしたいと思う。
 ああ最澄!最澄!
 最澄が山に入る時、なぜ結界が切れたのか。なぜつまずいたのか。あの殺人鬼はなんなのか。これらすべて最澄がそう考えていることだと思う。
 なぜ空海に会いに行かなかったのか。感覚がなくなったから?違うと思う。嫉妬だ。
 阿吽の中の最澄は綺麗すぎる。そして最澄自身もそんな自分しか表に出せない。
 なぜ自分に驚いたのか?それは今まで自分でも目をそらし続けた自らの醜い姿だったからだ。
 ああ最澄。ここでも空海と差があることが書かれている。空海がまおと呼ばれてる時に見た自分をここになってようやく最澄もたどり着いたのだ。
 やはり最も澄むという名は呪いだ。人を救うというがそのために壁に当たっても怒ることができない。ごんぞう和尚やたいはんのように一人の人間としてみてくれる人の前でしか泣くことができない。みんなが慕ってくれる。そんな自分でも運がない。さらに空海という自分より優れた僧侶に嫉妬している。でもそんな醜い自分をさらけ出すことはできない。なまじほかの僧侶より優れているからこそできないのだ。だから自分の中に、心の奥にしまっていたのだ。だからそのしまっていた自分に相対したとき驚いたのだ。こんなにも大きな存在がいたのだと。
 「泣くのをやめる」というのは、綺麗なままの自分をやめる宣言ではないだろうか?だから最澄は五十五話で帝に独立を働きかけ、天台を大乗といい始めたのだ。やりたいようにやる。言いたいことは言う。
 誰からも非難されないなんてことはないが、自分には嘘をつかない。そんな最澄をこれから見れるのではないだろうか?とても楽しみだ。
 

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