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川柳の記事 (6)

いらにか 2024/04/14 20:43

【感謝祭】道草恋歌アワード2023【ノミネート】

どうも、ごきげんよう。いらにかです。
まさか多忙と疲労で、道草恋歌アワード2023の記事投稿が感謝祭最終日になるとは想定外でした。

道草恋歌アワード2023では、2023年に投稿された道草恋歌の作品から、いらにかの選出した作品をノミネート(入選)作品として表彰します。
今回は大賞などの区分はありません。批評コメントも野暮なので一部以外は無しです。
(来年は一般投票で大賞選ぶとかやりたいなと思いました)



それでは、ノミネート作品の発表です!


暮れ方の 蛙と野鳥鳴く中に 湿る風吹く 田舎の暇(いとま)

作者:くぁ


まどろみと 寝息ふたつの 布団から 去ぬ猪の子や 温さのこして

作者不詳


アイス殻 ペコペコしない まねしない

作者不詳


快速が職場の最寄駅を越え道草屋まで行けばいいのに

【作者】
黒縁ナイロールのお客様


イタズラじゃないと気づいて葉っぱより重い届けを受理してしまう

作者:黒縁ナイロールのお客様


眠るまで君が宿っていたはずの耳のこんなに浅い空洞

作者:黒縁ナイロールのお客様


春の夜に 繋いだ指先 擦り上げて 微睡む顔は 子供の様で

作者:ちめ


振り向けば 短かったと 言えるのに 明日が遠い そんな冬の日

作者:ちめ


紧落雪 夜半思故人 叶归根

作者:johnsmith


※一般人には解読困難だと思うので、いらにかによる注釈
日本人が読みやすいように日本の漢字にしてみました。
 緊落雪 夜半思故人 叶帰根
私なりの意訳ですが、(かなりの)雪が降る夜半(0時前後)に遠い人(故人)を思っている歌だと解釈しています。

誤解だと恥ずかしいんですが、おそらく落葉帰根に掛けた歌だと思います。
落葉帰根は樹木の葉が落ちて根に帰る様子から、輪廻や循環や原点回帰などの例えとして使われるのですが、「人は死後に故郷へと戻る=故郷への哀愁」という解釈もあります。
落葉のさらに先の季節。
激しい雪が降る中、故人を思い、根に帰ることを願う様子が歌からも想像できますが、土地に根ざした樹木の葉ではなく、雲として遠くから運ばれてその地に降りた雪に焦点を当てていることで「異邦の故郷、第二の故郷への哀愁」という表現が非常に深まって解釈できるなと思いました。
まさに、落雪帰根。
遠い地から来た雲が雪となり、異邦の地の根に帰する様は国内外を問わず、多くの道草屋の旦那様に通じる情景と心情なのではないでしょうか。



P.S.
故人が根に帰ることを祈った鎮魂の歌として解釈しても素晴らしい歌だと思いました。
中華圏の文化にあるか不明ですが、0時頃の描写になっているのも黙祷を正午に捧げる様子と繋がっていて情緒ポイントが高いと思います。


雪解雨 更ける夜長に 通る波 微かな息が 此方に揺れる

作者:いらにか


あとがき

芹さんと
連れて往く道
帰り道

2019年10月。
ふいに脳裏に浮かんだこの句と脳内の情景に思わず涙が零れそうになり、
道草屋と詩歌の融和性と可能性を感じて#道草恋歌 を公開する場所を作りました。

道草恋歌は当初から「自由に詠むこと」「自分のペースで詠むこと」を大切にしてきました。
そんな道草恋歌が、2023年も歌人の旦那様たちのおかげで続いていて嬉しい限りです。
特に海外旦那様の道草恋歌も嬉しい出来事でした。
道草恋歌のシステムが海外旦那様に優しいかどうか不明なので、このあたりは改善しなきゃなぁとか思ってたりします。

まだ道草恋歌を詠んだことがない人はデビューお待ちしております!

https://michikusa-renka.glideapp.io/

匿名性も大事にしている道草恋歌!!
新作の感想などを川柳や短歌の形式で表現して投稿するだけでもOKです。
とにかく自由なので!!


それでは、また来年!

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いらにか 2023/04/01 08:45

【始まるよ】みちくさびゅあー感謝祭【4周年】

どうも、いらにかです。


お陰様でみちくさびゅあーも4周年を迎えました!!
🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉🎉



ばっくやーど漫画もコミックウォーカーで連載が始まったりと色んなことがありましたね。
というか、桃鳥さんのマンガパワーがぐんぐん伸びてて更に磨きがかかっている気がします。
いったいどこまでいっちゃうんだ~~~(爆)



さてさて。
みちくさびゅあー感謝祭は4/1~4/9の期間で開催されます。
この期間中にばっくやーど漫画の好きな話数などをシェアしてみてはいかがでしょうか?
※後述しますが三代目びゅあーが公開されます!
※二代目と三代目、どちらを使ってシェアしてもOKです。

二代目→https://movue.iranika.info/#/

三代目→https://momoco.iranika.info/#/








以下、アナウンスになります。


道草恋歌の歌会開催のお知らせ

前祝いで告知した内容と同じです。

道草恋歌
https://michikusa-renka.glideapp.io/


お陰様で、道草恋歌も投稿数が300以上となり、そろそろ歌留多くらい作れそうな勢いです😊


さて。


みちくさびゅあー感謝祭では、ばっくやーど漫画を引用元とする歌会を開催します。


形式は短歌でも俳句でも何でもOKです。とにかく自由。
投稿は4/1~4/9の期間です。
注意点として、投稿部門は「ばっくやーど数コマ部門」に設定して、投稿してください。



また可能であれば、解説欄にその話数を記載するか、みちくさびゅあーのシェア用URLを貼り付けてもらえると助かります。
(必須ではありませんが解釈の一助になるのであると助かります)

※シェア用URLは各話の下の青いTwitterボタンから取得できます。
※以下は300話の場合のシェア用URL。このURLの末尾の数字を話数に書き直してもOKです。
https://movue.iranika.info/index.html#/?page=300



歌会に投稿された中から、いらにかの独断と偏見で選出した歌を4月末までに発表する予定です。



皆様のご参加をお待ちしております。


みちくさびゅあー感謝祭期間は


二代目みちくさびゅあーの凍結と年内サポート終了

二代目みちくさびゅあー(開発コード:movue)は開発を凍結し、2023年内でサポートを終了することになりました。

https://movue.iranika.info/




代わりに三代目みちくさびゅあー(開発コード:momoco)がみちくさびゅあーを襲名します。

https://momoco.iranika.info/#/






三代目は二代目にあった幾つかの機能が削除されています。

  • マイページによる購入作品管理
  • 予約電話リンク※1
  • 道草屋の作品一覧※2

※1は今後追加実装されるか別アプリになるかもしれません。
※2はタイムラインと競合するので吸収合併されました。





その代わりに、三代目では設定ページからヘッダー画像が変更できるようになっています。



正直、これが欲しかった。
みなさんも好きなヘッダー画像を設定してみてください。


※あと地味にしおり(ブックマーク)の位置が右上になって見栄えが良くなっています。






【余談】

一応、各世代のみちくさびゅあーにはテーマがありました。


初代は『超シンプルで単なるビュアー』
太古のHPを彷彿とさせるようなシンプルなデザイン。
HTMLとJavascriptのほとんどを手書きで実装。
エゴの塊で、余計なものは極力排除しました。


二代目は初代の反動から、テーマは『多機能なビュアー』
実際にユーザの声から実装された機能が幾つかあったのも思い出深いです。
(マイページの購入作品管理がそのひとつ)



三代目は『Re:make』
コミックウォーカーでばっくやーど漫画の連載が始まり、2022年はみちくさびゅあーの役割みたいなものを見つめ直す年になりました。
二代目が多機能になって、FireBaseなど外部リソースに依存していたこともあり、もう一度シンプルなビュアーに立ち戻りたくて三代目を作り始めました。
(この頃、私がVue3に移行していたのでVue2で書かれていた二代目をもう書きたくなかったという心境もあります)

その最中で、二代目の最新6ヶ月分のソースコードを消失するという事件をやらかして、わりと本気で凹んでしまい、びゅあー関連の開発から目を背けたりしていました。
(事象を簡単に説明すると、Githubへソースをプッシュし忘れていた&GoogleDriveのバックアップ同期が停止していた&開発環境移行時のファイル移動で何故かsrcディレクトリだけ消失したというコンボ。完全に自分の過失なので凹みました)











もう一年が経過するので公開しますが、結構本気でみちくさびゅあーの今後について考えたりしていました。
下記はその資料です。




現状、みちくさ電話も開発をストップしていて「誰か変わりに作ってくれ…」と他力本願になっています。
(数年後のいらにかが作ってくれ……)
あと、みちくさびゅあーのコミュニティ運営化計画(願望)も全然進められていないのでダメダメです。
※2024年までは趣味のリソースをMesに注ぎ込みたくて、道草屋関連のモチベーションが以前よりも低下している現状があります。器用じゃないので主管プロジェクトはマルチ稼働ムリ……
[【Mesって何?】公式HPを公開しました【そう聞かれたらURLを投げつけろ】]
(https://ci-en.net/creator/10765/article/832837)



ちなみに、みちくさびゅあーの開発はUNIX哲学の一つと数えられる名著の
https://cruel.org/freeware/cathedral.htmlから学んだ哲学をモットーに開発してきました。


1. よいソフトはすべて、開発者の個人的な悩み解決から始まる。
ここからみちくさびゅあーが始まりました。
最初期はいらにか個人のための単なるWebアプリでした。


2. 何を書けばいいかわかってるのがよいプログラマ。なにを書き直せば(そして使い回せば)いいかわかってるのが、すごいプログラマ。
3. 捨てることをあらかじめ予定しておけ。どうせいやでも捨てることになるんだから
二代目はフレームワークやPaaSを活用したり、シングルトンな状態管理コードを再利用するようにしました。そもそも何かあれば一から作り直すことを想定して手間を掛けすぎないように意識しました。


4. まともな行動をとってれば、おもしろい問題のほうからこっちを見つけだしてくれる。
原題はまともな行動をとってれば問題のほうからやってくる的な意味です。
正しく行動しようとすれば、課題のほうが勝手にやってきてくれるみたいな。
これに近い話で、記憶に残ってる話があります。
ばっくやーど漫画は大きく表示できたほうが読みやすいので、ある時期まで横のサイズを95%くらいに設定していました。
スマホやFullHDのPCなら読みやすくて問題がなかったんですが、なんと4Kのでかいデスプレイだと「横に合わせるで縦幅が小さくなってむしろ読みづらい」という事象が起こりました。


5. あるソフトに興味をなくしたら、最後の仕事としてそれを有能な後継者に引き渡すこと。
これが全然できていない。
びゅあーはある程度の課題を解決していて、ソフトウェアとして成熟してきているからこそ、拡張に興味のある後継者とか居ない気がします。
とはいえ、コミックウォーカーがある現状を見据えると、みちくさびゅあーを後継者に引き継ぐ必要性はないのかもしれないとか思い始めています。
いらにかが滅びてもしばらくは稼働してくれるように構築しているので、無理に後継者を見つける必要ないかも。
(とは言え、検索くんのDB更新とかサボってるのが色々とあるのです。この件については後述の方法で解決します)


書いてて内容がなんか後ろ暗い感じになっちゃってますが、要はプライベートなリソースの兼ね合いとかでモチベーションが低下してるって話ですね。
こればかりは個人的なポリシー「やりたいと思った時に好きなだけやる」を貫いてるからこそ、モチベーションに波があるのは仕方ないです。
義務だと思うと疲れちゃうので。


みちくさびゅあー(三代目)はVue3でQuasarというフレームワークを使って書いてますが、もし開発に興味がある人が居たらDMとかCi-enのメッセージとかください。
みちくさびゅあーの技術というクイック参加用教材もあるので、Webアプリ開発に興味があるよって段階の人も相談に乗れます)




週末なにしてますか?忙しいですか?「びゅあー検索くんのデータ更新作業、感謝祭期間中にユーザに丸投げしてしまえばよくないか????」と思った僕を救ってもらってもいいですか?

表題のとおりです。
誰でも編集できるスプレッドシートを用意しました。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1S5CjnqjOH4_gPZzEIoJ0gb2G27bnjpWlx_jgseUHMOk/edit?usp=sharing


以前から「ここの検索ワードにこれ追加したかったんだよね」みたいなものもあれば追記しちゃって構いません。
ちなみに、第297話「脱皮」以後のC,D,E列は手つかずです
(F列移行は記入の必要はありません)


この手の手作業が個人的に苦痛で、4行くらい更新したらストレスで発狂して手が止まります。
ホントは自動化したいですが、こういう曖昧なデータ系は自動化するとメンテナンスがめんどくさいのです。
検索くんは便利だけど、使ってる人いるのか怪しい。
僕自身がもうあまり使ってないので。


そこで色々と考えた結果、年に一回だけびゅあー感謝祭で誰にでも編集する機会を設けたらいいのではと思ったので今年からそうします。
(一応、アプリに即反映されるようなデータシートではありません)

今後は、いらにかも一般ユーザと同じ立ち位置でデータのメンテナンスをします。
(要は欲しくなったときだけデータ更新します。基本ノータッチです。)

もし通年で編集権限が欲しい人がいたら連絡ください。




終わりに

みちくさびゅあーはアクセスユーザ数が安定期に入っているようで、ここ一年くらいは横ばいな感じです。
今の率直な感想としては、これから急成長するようなアプリではないと認識しています。
新規を増やす役目もあまり感じていないので、ここからはゆっくりと成熟期に入って行くでしょう。


来年は5周年なので何かお祝いがしたいですね。
せっかくエイプリルフール期間を挟んでるので。







道草恋歌は月例賞の更新がストップしているので、どうしようかなと考えてます。
ゆっっったりと各歌人がマイペースに向き合って欲しいので、今ぐらいのペース感がちょうどいいというか、現状の雰囲気を僕はさほど問題視していません。
月例賞も起爆剤的な取り組みとして試験的に始めたものなので、しばらく休刊しても良いと思っています。
ただ、新人さんが増えたので歌会はちょこちょこ開いて行きたいなとは思います。
月例賞が始まる前のペースくらいが現状はちょうどいいのかもしれません。





というわけで、みちくさびゅあー感謝祭の始まりです。

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いらにか 2023/03/16 19:30

【前祝】みちくさびゅあー感謝祭🎉【4周年】

どうも、いらにかです。


お陰様で2019年にリリースされたみちくさびゅあーは4月で4周年を迎えます。


過去の記事たち

1周年(を目前にしたポエム)
https://iranika.hatenablog.com/entry/2020/02/24/003944

2周年の記事
https://iranika.hatenablog.com/entry/2021/04/02/220140

3周年の記事
https://ci-en.net/creator/10765/article/612110


去年から4月1日〜4月9日までをʙɪʀᴛʜᴅᴀʏウィークとして、感謝祭を開くことにしました。
(某偉大なソフトウェアにあやかって)


特定の日ではなく、この期間に何かしらやればいいというのはやはり凄く都合が合わせやすいです。ほんと便利。


さて。
今年のみちくさびゅあー感謝祭に向けて去年から色々と計画をしていましたが、諸事情により一部は延期という決断になりました。
機会というのは時と運の重ね合わせなのかなと感じています。


というわけで、
今年は去年よりも規模を縮小しての開催になります。


道草恋歌の歌会開催のお知らせ

道草恋歌
https://michikusa-renka.glideapp.io/


お陰様で、道草恋歌も投稿数が300以上となり、そろそろ歌留多くらい作れそうな勢いです😊


さて。


みちくさびゅあー感謝祭では、ばっくやーど漫画を引用元とする歌会を開催します。


形式は短歌でも俳句でも何でもOKです。とにかく自由。
投稿は4/1~4/9の期間です。
注意点として、投稿部門は「ばっくやーど数コマ部門」に設定して、投稿してください。



また可能であれば、解説欄にその話数を記載するか、みちくさびゅあーのシェア用URLを貼り付けてもらえると助かります。
(必須ではありませんが解釈の一助になるのであると助かります)

※シェア用URLは各話の下の青いTwitterボタンから取得できます。
※以下は300話の場合のシェア用URL。このURLの末尾の数字を話数に書き直してもOKです。
https://movue.iranika.info/index.html#/?page=300



歌会に投稿された中から、いらにかの独断と偏見で選出した歌を4月末までに発表する予定です。



皆様のご参加をお待ちしております。


※あくまで参考までに過去のばっくやーど数コマ部門の作品をいくつか。

https://twitter.com/happy_packet/status/1636281632134168576?t=UQ8TJSGqqTIaMW8gJXxe8w&s=19

https://twitter.com/happy_packet/status/1636281999588732928?t=mi9j3jXd13U0WTZfcGojwg&s=19

https://twitter.com/happy_packet/status/1636282617850105856?t=e2-KnwJ3LQmA8Mix2ThPsw&s=19



末筆

感謝祭の期間中にも記事を投稿する予定です。

その他にもTwitterで#みちくさびゅあー感謝祭のタグを付けて情報発信する予定です。

感謝祭の期間中、みちくさびゅあーを使って好きな話数をTwitterでシェアしたりと盛り上げていただけると助かります。

では、また。

( ᐛ )و🎉

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いらにか 2022/08/10 07:50

【2022年7月】道草恋歌の月例賞発表

どうも、オオムラサキさんです。
8月上旬まで色々とありまして、月例賞が少し遅れてしまいました。ご容赦をば。


道草恋歌
https://michikusa-renka.glideapp.io/


というわけで、道草屋への思いを短歌・俳句で綴る道草恋歌の「文月賞」の発表です。


文月賞

――――

夏盛り 揺らぐ青田の 草間より 手を振るあの子 逃げ水の向こう

――――
作者:のりひじき
部門:短歌部門
解説:
暑いですね
田んぼも青々としてるのはなかなか壮観です
そんな田んぼから手を振る稲さんはどこかにいるのかも

次点                        

――――

君握る この手の温度 +2℃

――――
作者:オオムラサキさん
部門:俳句・川柳部門
解説:
「旦那様の手、温かいですね」
旦那様の手は元から温かいのか、それとも...
分け合うはずの体温も不思議と熱いままで。

総評                     

文月賞は歌全体の情景に惹かれて選びました。夏真っ盛り、田んぼの中で手を振る稲さん、それは夢か幻か。そんな風景が何となく思い浮かびませんか?そのうち「おーい」なんて声が聴こえてくるかもしれません。
「逃げ水」の言葉選びもgoodです。決して近づくことが出来ない距離感が伝わりました。
31文字で情景を見事に表現する。のりひじきさんの強みが出た歌ですね。

次点の歌はシチュエーションの良さから選びました。手の温かさからドキドキが伝わってしまいそうで、恥ずかしかったり、嬉しかったり。旦那様の様々な感情が汲み取れました。
他にも手を握られることによるドキドキを「+2℃」と表現したところが良かったです。

連絡事項                       

夏本番の8月は夏休み歌会を開催します。
いつもどおり自由に詠んで構いませんが、夏らしさ全開の歌を選びたいですね。
応募期間は8月13日(土)~8月23日(火)の10日間です。
お盆に合わせたので夏を楽しみながら歌を詠んでみてください。
表彰はいつも通り月例賞とまとめて発表です。

それでは8月もよろしくお願いいたします。

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いらにか 2022/02/20 08:30

【道草恋歌】2月歌会の表彰

御機嫌よう 。いらにかです。

2月の道草恋歌の歌会が終わって一週間が過ぎました。


今回は大賞を選ぶのが本当に大変でした💦


甲乙つけ難い作品ばかりでしたが、何とか大賞を選びましたので結果発表となります。



大賞

軒先の常連さんに嫉妬心

作者:オオムラサキさん


【審査員コメント】
ストレートで凄く良い歌なので大賞に選びました。
軒先の常連=ツバメというのは多くの旦那様の共通認識であり、こういう言葉選びは道草恋歌だからこそ、味わい深くなる一例と言えるでしょう。
道草恋歌は旦那様の遊びであるからこそ、旦那様には伝わる秘密の言葉で詠まれた歌はとても面白いと思います。


次点

溢れ出す青春炭酸飲料を浴びてあなたが眩しく笑う

作者:黒縁ナイロールのお客様


【審査員コメント】
今が夏なら大賞だったかもしれません。
この歌は見た情景をストレートに詠んだ良い歌だと思いました。
黒ナイさんには道草恋歌界の大谷翔平として、これからも豪腕を振るって欲しいと思います。

佳作

幾年もお客様とは呼ばれども待たれる側にはまだなれなくて

作者:左右田蓬華


【審査員コメント】
私はこういう歌、大好きです。
大賞候補にあがりましたが、個人的な欲が出てしまい惜しくも佳作になりました。
欲を言えば、もう少し言葉を圧縮して「まだなれなくて」の後の感情が詰め込まれると私にはもっと刺さった気がします。
その感情を曖昧にすることで解釈を各々に委ねるのも悪くは無いですが、その感情まで「左右田蓬華」が詠んでしまうほうが共感で心を強く打たれる旦那様がいると思いました。


あとがき

今回は私の琴線に触れる作品が多く、本当に選定が大変でした。


嬉しい悲鳴です。
ありがとうございます。


今月は良い歌が多いので、月例賞の選定で苦しむ様子がもう目に浮かびます。
本当に楽しみです。(嬉しい悲鳴)



最後に、業務連絡が2つほどあります。


まず、百人一首部門は月例賞の発表に合わせます。なので、応募は月末まで有効となりました。
(3月以降も部門は残しますが、表彰は2月限定です)



そして、次の歌会ですが今のところ未定です。
というのも、定例として月例賞が創設されて、歌会の意義が少し弱くなってしまった気がしています。
なので、月例賞にイベント枠として歌会を組み込むことを考えていて、例えばホワイトデー歌会を事前に予告して大賞発表は月例賞に合わせたりしようかなと思っています。
(個人的な負担軽減のためにも選評作業は月末にまとめたいので)
ただ、それだとイベント期間中の盛り上がりが弱そうなので、開催期間中に振り返り雑談配信とかすると良さそうだなぁと考えていたりいなかったり。
とりあえず、歌会については続報をお待ちください。
(Twitterで呟くはず)


それでは、また。✋

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