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2022年 02月の記事 (3)

いらにか 2022/02/20 08:30

【道草恋歌】2月歌会の表彰

御機嫌よう 。いらにかです。

2月の道草恋歌の歌会が終わって一週間が過ぎました。


今回は大賞を選ぶのが本当に大変でした💦


甲乙つけ難い作品ばかりでしたが、何とか大賞を選びましたので結果発表となります。



大賞

軒先の常連さんに嫉妬心

作者:オオムラサキさん


【審査員コメント】
ストレートで凄く良い歌なので大賞に選びました。
軒先の常連=ツバメというのは多くの旦那様の共通認識であり、こういう言葉選びは道草恋歌だからこそ、味わい深くなる一例と言えるでしょう。
道草恋歌は旦那様の遊びであるからこそ、旦那様には伝わる秘密の言葉で詠まれた歌はとても面白いと思います。


次点

溢れ出す青春炭酸飲料を浴びてあなたが眩しく笑う

作者:黒縁ナイロールのお客様


【審査員コメント】
今が夏なら大賞だったかもしれません。
この歌は見た情景をストレートに詠んだ良い歌だと思いました。
黒ナイさんには道草恋歌界の大谷翔平として、これからも豪腕を振るって欲しいと思います。

佳作

幾年もお客様とは呼ばれども待たれる側にはまだなれなくて

作者:左右田蓬華


【審査員コメント】
私はこういう歌、大好きです。
大賞候補にあがりましたが、個人的な欲が出てしまい惜しくも佳作になりました。
欲を言えば、もう少し言葉を圧縮して「まだなれなくて」の後の感情が詰め込まれると私にはもっと刺さった気がします。
その感情を曖昧にすることで解釈を各々に委ねるのも悪くは無いですが、その感情まで「左右田蓬華」が詠んでしまうほうが共感で心を強く打たれる旦那様がいると思いました。


あとがき

今回は私の琴線に触れる作品が多く、本当に選定が大変でした。


嬉しい悲鳴です。
ありがとうございます。


今月は良い歌が多いので、月例賞の選定で苦しむ様子がもう目に浮かびます。
本当に楽しみです。(嬉しい悲鳴)



最後に、業務連絡が2つほどあります。


まず、百人一首部門は月例賞の発表に合わせます。なので、応募は月末まで有効となりました。
(3月以降も部門は残しますが、表彰は2月限定です)



そして、次の歌会ですが今のところ未定です。
というのも、定例として月例賞が創設されて、歌会の意義が少し弱くなってしまった気がしています。
なので、月例賞にイベント枠として歌会を組み込むことを考えていて、例えばホワイトデー歌会を事前に予告して大賞発表は月例賞に合わせたりしようかなと思っています。
(個人的な負担軽減のためにも選評作業は月末にまとめたいので)
ただ、それだとイベント期間中の盛り上がりが弱そうなので、開催期間中に振り返り雑談配信とかすると良さそうだなぁと考えていたりいなかったり。
とりあえず、歌会については続報をお待ちください。
(Twitterで呟くはず)


それでは、また。✋

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いらにか 2022/02/02 04:11

BOOTHかDLsiteか論争を極めて冷静に考えてみる

はじめに

結論から言えば「好きなサービスを使え」であるが、この一言だけで片付けるにはあまりに乱暴すぎる。


故に、この記事では

  • 消費者
  • クリエーター
  • プラットフォーマー(BOOTH,DLsite)

の観点からデジタルコンテンツ販売サービスとして
BOOTHとDLsiteを見つめ直した後に「好きなサービスを使え」に帰結する。

この記事で扱う情報は2022年2月1日時点のものであることを留意されたい。

また正直な感想としてこの記事はつまらないので、読むのは自己責任でお願いしたい。

販売手数料

Boothは販売手数料として売上の5.6%+22円が手数料としてかかる。
一方のDLsiteは販売価格において手数料が異なるが、1000円以下なら約55%が手数料としてかかる。
価格設定について

【手数料が安い方が嬉しい】
クリエイター
 ・手数料が安いほうが利益が増えて嬉しい
消費者
 ・クリエーターに利益が多く還元されるほうが嬉しい
 ・売値が下がると嬉しい

【手数料が安いと辛い】
プラットフォーマー
 ・収益率が減る

BOOTHはクリエーターの収益率は高いが、プラットフォーマーの収益率は低くなる
DLsiteはクリエーターの収益率は低いが、プラットフォーマーの収益率は高くなる

この関係を覚えていて欲しい。

維持コスト

【消費者視点】
消費者はサービス利用を維持するコストは必要としない。

【クリエーター】
DLsiteはクリエーターが作品を販売するために維持するコストはほぼ必要ない。
BOOTHも総容量10GBまでなら無料だが、10GBを超える場合は月額550円の課金が必要になる。
※BOOTHは月額課金後に解約した場合、ファイルへのアクセスは可能だが10GBを超えていると新規にアップロードすることは出来ない。

【プラットフォーマー】
プラットフォーマーはサービスを維持するために大きなランニングコストを支払う
サーバ、ストレージ、ネットーワーク回線、人件費、etc...
この他にもシステム改修などのプロジェクトが発足する場合は、開発コスト(人件費含む)が発生する。
勘違いされがちだが、サービス開発はリリースが終わりではなく始まりである。YoutubeやNetflixですら継続的開発を続けているように、一回の開発で理想のサービスを作ることは不可能と言ってもいい。しかもライバルサービスが台頭してくるのだから品質向上をやめることは死に直結すると言っても過言では無いと私は思っている。
プラットフォーマーは、作品が一本も売れなければ収益がほぼゼロなので純粋にランニングコストで赤字になるリスクがある。
そのため、作品が売れるようにプラットフォーマーはプロモーションも力を入れている。
また、プラットフォームの維持費はユーザー数が増えれば増えるほど高くなる傾向にあることも忘れてはいけない(ストレージ、負荷分散等のいわゆるスケールコスト)

補足:ストレージのコストパフォーマンス

DLコンテンツを扱うサービスはストレージコストの肥大から避けられない。
作品が次々に登録されればデータが増え、ユーザが増えればユーザー情報のデータが増えていく。
ストレージコストの厄介なところは持続的に費用が発生することである。
近年のクラウドストレージはデータの転送量にも従量課金が発生するケースが一般的で、消費者が作品を購入したあともデータを読み出したりするたびに費用が発生したりする。
転送量課金が発生しないクラウドサービスも存在はするが、結局のところネットワーク通信にかかるコストがストレージ料金に内包されていたりする。そうでなければクラウドサービス事業者が身銭を切ってネットワーク通信料金を払っているケースしか無い。

無料で利用できているサービスは、概ね誰かが身銭を切っている状態である。


補足:ユーザー体験

質の良いサービスはユーザー体験が良いサービスと言える。
ユーザー体験を向上させるには開発費を安定して確保する必要がある。
近年はスクラム開発のように持続的開発体制を採用して品質マネジメントに力を入れているサービスが増えたが、これは常にシステムに詳しい開発者が存在することが大きなメリットと言える。
例えば、数年に一度の改修プロジェクトを発足して開発するケースではシステムへのナレッジが多少失われているケースがあり、その補填コストとして開発期間が伸びたりする。
スクラム開発のように開発チームを常設しておくと、常に開発チームがシステムに最適化されており短期間で機能追加等の開発がしやすくなる。
常設するため維持コストが高くなるがそれに見合うリターンが得られると判断されて、近年のサービス開発で採用されている。

ユーザー体験の向上には十分な開発費が必要と言える。
十分な開発費なくユーザー体験を向上させるには開発者が身を削るしか無い。

個人的な感想

理想は、
①マーケットに消費者が十分におり消費活動が活発に行われていて、
②クリエーターへの還元率が高く、
③プラットフォーマーもサービス開発費やプロモーションに資金を回して品質を向上し、
④ユーザは質の高いサービスを利用することができ、安く購入することができる
状態である。

個人的な感想だがBOOTHは①②③を揃えているが③が不十分で、
DLsiteは①③④を揃えているが②が不十分だと感じている。

DLsiteやBOOTHがプロモーションで①の消費活動を促してきた実績は評価できるが、
現状がまるで棲み分けているような状態になっているのは消費者とクリエーターにとって健全とは言い難いと感じている。

結局の所、消費者とクリエーターは自分が好きなサービスを使えという結論にるが、
BOOTHとDLsiteはもっとバチバチに競争してより良いサービスに発展してほしいと思う。

いち消費者兼クリエーターとしてできることは、こうしてブログを書いて声にすることくらいなので願わくばBOOTHとDLsiteが不満ではなく好みで語られるサービスに成長してほしいと思う。

以上。

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いらにか 2022/02/01 20:52

【2022年1月】道草恋歌の月例賞発表

ごきげんよう、いらにかです。

道草恋歌

道草屋への思いを短歌・俳句で綴る道草恋歌の月例賞発表です。
選考はいらにかの主観により行われました。

【睦月賞】


雪積もる 空いた冬田に もの思う あちらの実りも 今は休めじ

作者:のりひじき
部門:短歌部門
解説:
冬の何も無い田んぼを見ると稲さん今なら多少暇なのかな、朝早起きしなくてもいいのかな、とか思ってしまいます
思えば旦那さん田んぼが忙しい時にあちらに行ってるんですよね。不思議です


【佳作・入選】


豆球の光の鈍き客室で直視できずにいる薬指

作者:黒縁ナイロールのお客様
部門:短歌部門


秋のあぜ 暮れゆく帰路の 寂しさに
わが衣手は 君を離さん

作者:いらにか
部門:百人一首部門
解説:百人一首部門のルール解説のための実例です。


道草恋歌の歌会始大賞


恋雪の つもる夜ゆえ 指先に 帯びる熱が 冷たく焦がす

作者:あじひらめ
部門:短歌部門




あとがき

1月も良い歌が沢山投稿されて、選定がとても大変でした。
みんなに花丸💮をあげたかったのですが、心を鬼にして優劣をつけながら選定しました。
惜しくも入選できなかった方へ朗報ですが2月の歌会が始まっています。
皆様のご応募をお待ちしております。

https://twitter.com/happy_packet/status/1481779146766557184?s=20&t=ISY9OFvnnqrChjopg8grlQ

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